感想みかん

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手塚治虫「奇子」「アドルフに告ぐ」 【kindle unlimited】

僕が手塚治虫の奇子(あやこ)を知ったのは、つい最近のEテレの手塚治虫特集だった。ストーリーばれ少なめの良い紹介だったと思うが、僕からするともっと内容を知らない状態で読みたかったというわがままな気持ちもあった。

僕は新しい漫画を読むとき、あらすじさえも極力知りたくない漫画と、想像を膨らませてから読みたい漫画がある。もちろんあらすじも何も紹介がなかったから有名作家の作品でない限り手に取ることもなくなるから紹介文のさじ加減というのは難しいのだろうなと思う。奇子は情報が少ない方が面白いタイプの漫画のように思うから、ここでは読んでない人のために内容のレビューは一切書かないことにする。できるだけ情報を仕入れない状態で読む方がインパクトがある。全3巻。

全3巻だからさっと読めるかと思うとそうでもない。手塚治虫の作品は読み応えがあるので結構時間がかかる。1枚の大きな絵の美しさでインパクトを与えてくるアクション系のBLEACHみたいな感じの漫画だとサクサクむさぼるように読めるのだが、それとは趣きが異なる。どっちも好きだけど。

しかし内容をしっかり理解して進もうと思っていても、漫画の最初の1周目というのは読んで理解するスピードよりも次のページに行きたい衝動とそのスピードが上回ってしまう。だから理解が不十分なまま進んでしまうのがたまにキズだ。

アドルフに告ぐについて書くのを忘れていた。ヒトラー時代の歴史物で、ドイツと日本の当時の時代背景がよくわかる。章の間に昭和の年表なども入ってくる。全5巻で、今4巻を読んでいる途中でこれを書いている。
余談だが、自転車をひったくることをチャリンコという言葉で表現していて、ひょっとしてチャリンコの語源ってひったくるって意味なのかなぁと思った。ググってみるとそうでもないという意見が多かったけども。
言葉の表現が時代にそぐわないものに移り変わっていっても、それを当時のまま改変せず遺しておくことが言葉の文化の保存になるからとても大事なことだ。特にスラングは漫画の方が表現しやすいから遺しやすい。

奇子もアドルフに告ぐも今のところkindle unlimited読み放題に含まれていたから勢いで読むことができた。手塚治虫の漫画を最後に読んだのは10年以上前だったからコマ割りもどういう順序で読むのか戸惑うこともあって新鮮だった。今まで読んだことのない手塚治虫作品が僕にはまだたくさんあるので少しずつ読んでいきたい。

奇子 1

奇子 1

 
アドルフに告ぐ 1

アドルフに告ぐ 1