感想みかん

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1時間前の自分の映像を常に映し続けるガジェット「1hour ago camera」で自分の生活を見つめ直す

注) このような製品は2017/09/19現在存在しません。全て妄想でありフィクションです。

「1hour ago camera」という製品が世界でヒットしているというので買ってみた。見た目はスタンドの付いたiPadみたいな感じ。モニタとカメラがセットになっている。このカメラを部屋の隅に置いておくと、自分の生活を見つめ直すきっかけになるらしい。部屋にいる自分の姿を録画し続け、モニタには常に1時間前の様子が映る。自分の過去の映像が常に流れ続ける機器だ。クラウドも使わずに内蔵SSDへの保存だから他の誰かに見られる心配はない。なんだか怖い気もしたが、興味本位で買った。

僕は早速これを付けっぱなしにした。最初はカメラに映されているということを意識していたから、シャキッと生活してみた。しかし、すぐには画面に映ってくれない。やがて僕はいつものグウタラした生活に戻っていた。

1時間後、カコカメラの画面に自分の姿が映った。へえ、普段の自分はこんな感じなのか。リラックス状態の自分を見るのは初めてだ。家族からは僕はこんな風に見えているんだな。最初のうちは興味深く見守っていた。

しかし、見ているうちに僕は怒りを覚えてきた。映像の中の人間、つまり過去の自分が、一度寝そべってiPadをやり始めたらずっと動かない。そろそろ動くかな、と思っても動かない。動いてくれ!と思っても、動かない。そりゃあそうだ、さっきまでずっと寝転んでゲームをしていたのだから。僕は自分の姿にがっかりした。この映像の中の自分に魅力を感じなかったからだ。この1時間はもう少し良いものにならなかったのだろうか。そんな気持ちを思い起こさせるのが、この1hour ago cameraの狙いらしい。なんだか不快な気分になったが、僕はこの映像の中の人物をもう少しまともに見えるようにしたいと思った。

1hour ago cameraを設置して1ヶ月が経った。僕は、映像の中の自分が少しかっこよくなるように、と思いながら気づいたときは気を付けて生活をしている。ずっと何もせず動かなかったときに、映像を見るとハッとする。自分は時間を無駄にしていると思う機会が増えた。時々カメラの前でふざけた動きもするようになった。1時間後の自分を笑わせるためだ。体調が悪い時は見るのも嫌だからオフにしてるけど、普段の生活を見直すきっかけにはなった。