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Fire HD 10(Newモデル)レビュー。iPadと比較してもマンガと動画が見やすいタブレットだ

先日のサイバーマンデーセールでAmazonのKindle fire HD 10(2017、第7世代)が安くなっていたので購入した。
買う前は同じタブレットであるiPadのサブ機としての使い方で良いかなと思っていたのだけど、使ってみるとこれが非常に使い勝手が良い。
まだ使ったことがない人のためにiPadと比較してその利点をいくつか挙げてみたい。

Fire HD 10の画面比率(アスペクト比率)はtwitchなどの動画閲覧に最適だ。逆にiPadは動画だと無駄が多い

動画を見るなら画面が大きいに越したことはない。iPadの9.7インチ、10.5インチという数字に対してFire HD 10は10.1インチ。ディスプレイの形が違うので、単純にこの数字だけではわからないことがある。ではディスプレイの実際の表示面積はiPadとFire HD 10でどれくらい違いがあるのだろうか?数字で比較してみよう。 わかりやすいように縦横はセンチメートル表記にした。数字は縦持ちの状態。

機種 斜めの画面サイズ(inch) 縦の画面サイズ(cm) 横の画面サイズ(cm) 画面比率 総面積(cm)
iPad Air2 9.7インチ 19.7 14.8 4:3 291.56
iPad Pro 10.5インチ 21.4 16.1 4:3 344.54
Kindle Fire HD 10.1インチ 21.7 13.6 16:10 (8:5) 295.12

(定規で測った部分もあるので誤差あります。)

総面積としてはFire HD 10はiPad10.5インチに当然ながら負けている。しかし注目すべきはFire HD 10の縦幅だ。iPadPro10.5インチより長い!縦が長いということはランドスケープモード(横持ち)で動画を見る場合に大きなメリットがある

Fire HD 10は画面比率(アスペクト比率)がiPadシリーズよりも縦長だ。黄金比である16対10の比率。 これは最近の動画にマッチした比率になっている。一方iPadシリーズは4対3なので動画に特化したサイズにはなっていない。普段使っている分にはその無駄なスペースに気づかないが、実際のスクリーンショットを見るとはっきりわかる。

Fire HD 10で動画を見たとき

こちらがFire HD 10で動画を見たとき。空きスペースがなく無駄がない。そして左右の幅が広い。

画像:上下にある何も表示されていない黒い帯状の部分が少ないので画面に無駄がない
(Fire HD 10でTwitchの動画を見たとき)

iPadで動画を見たとき

一方iPadは縦横比の関係で上下に無駄なスペースが生まれてしまい、かなりの面積を無駄にしていることに気付く。左右の幅も比較すると狭い。

画像:アイパッドで動画を見ると上下に黒い帯が広範囲で表示される。画面の4分の1ぐらいは無駄になることがある
(iPad Air2でTwitchの動画を見たとき)

上の画像2枚は実際の大きさではないけど比率は実際と同じくらいにしたので、動画の大きさ自体が全然違うことがわかってもらえると思う(スマホだとわからないかも?)。
Fire HD 10はAmazonビデオの映画、dアニメ(要Google Play Storeインストール)、Twitchどれを見ても快適だ。まさに動画閲覧に最適な画面サイズのタブレットだと言える。

ちなみにFire HDのTwitchはアプリ内でスポンサー登録が可能なのでiOSより使い勝手がいい。iPadは今のところスポンサー登録ボタンがない。

Fire HD 10でkindleのマンガ本を読むとiPadで読むより大きくなる(縦持ちのとき)

kindle Fire HD 10はその名の通りKindleで本を読むことについてもよく考えられていて、マンガや本の閲覧も快適だ。書籍の大きさは縦長が多いので、新書、漫画などを縦持ちで読むとかなり大きく感じる。

実際にコミックスを縦持ちで表示させて比較しよう。

iPadで漫画を縦持ちで見たとき

iPadだと左右の左右に余白が1センチほどあり、この部分は無駄なスペースになる。

画像:アイパッドで漫画を縦持ちで読むときに左右に無駄なスペースがある

Fire HD 10で漫画を縦持ちで見たとき

一方Fire HD 10は上下に5ミリぐらいの余白はできるが、左右の無駄がなくなり画面に画像が目一杯広がっている感じがする。縦の長さを活用できているので、こちらの方が一枚の絵が大きく見える。

ファイアーHDで漫画をよむと、左右は目一杯画像が表示され、上下に少しだけスペースができる

実際、僕が持っているiPad Air2よりもFire HD 10の方が動画で見るときと同じように画像が大きく表示される。

漫画ではなく画集とか美術書、絵本のような4:3の比率の形や正方形に近い形の本だとiPadの方がいい。そういう本は紙の方が迫力があるけどね。
横持ちで常に見開きの状態でマンガを読みたい人もiPadの方がいい。その読み方の場合は今回比較していない12.9インチのiPadが最適だが、重くて持ち上げて読むのがつらいいう難点もある。

買ったKindle本が常に表示されていることの素晴らしさ

これはメリットでもありデメリットでもあるのだが、ホーム画面にKindleの読みかけの本が常に表示されている。iPadだとKindleアプリをタップして起動する必要があったので本専用機ではなかったが、常に本が表示されているおかげで本を読み始めやすくなった。

自分がKindleで持っている本だけでなくまだ購入していない本もお勧めとして表示されるので、似たような本についても知ることができる。でも、言ってみればこれは広告であるから人によってはうざいと思うかもしれない。僕は新しい本が知れていいなと思った。

縦長の筐体が片手で持ちやすい

Fire HD 10の縦長の画面は持ちやすさに関係している。iPadより片手で持ちやすいと感じた。タブレット自体重いものだから、持ち続けると結構きついしスマホと比べられるものではないけど、比較的持ちやすい。

ステレオのダブルスピーカーが良い

僕がメインで使っているiPadはiPad Air 2と言う少し古い機種なので、スピーカーが縦持ちの下部にしかついていない。だから本体を横持ちで動画を見たりすると片側からしか音が出ないので少し気持ち悪かった。しかしfire HD 10は動画閲覧用に長辺にスピーカーが2つ付いているの横文字でステレオで聴くことが可能である。4つスピーカーが付いているわけではないけど、動画は横持ちにするからこれで快適。

ゲームもタイトルによりiPadより大きく表示させられる

意外と気づきにくいがゲームもiPadでプレイすると左右又は上下が無駄なスペースになっていることがある。気付かない理由は、iPadに最適化するときに空きスペースを画像で埋めるゲームがあるから。
テラバトルみたいに全画面をフルに活用できるように最適化されているゲームもあるが、アズールレーンのように上下に無駄なスペースがあるゲームはFire HD 10の方がより大きな映像で楽しめるはずだ(ただしアズールレーンはAmazonアプリストアにはない)。
しかしFire HD 10はコスパが高いとはいえ3D映像を駆使するようなハイスペックが要求されるゲームは出来ないと思った方が無難だ。ゲーム用に買うつもりならFire HD10よりもiPadの方がいい。

Google Play Storeが簡単に入れられる

AmazonのKindle Fire端末は基本的にAmazonのアプリストアでアプリをダウンロードしてくる仕様になっている。残念なことにAmazonのアプリストアはGoogle Play Storeよりもアプリが少ない。Firefoxのような便利なブラウザも置いてない。
しかしFire HD 10はAndroid端末でもあるため、少しいじるだけでGoogle Play Storeのアプリをダウンロード出来るようにできる。
ググるとやり方がいっぱいでてくる。

しかしこの機能は本来のFire HD 10の使い方ではなく、いつ使えなくなってもおかしくないいわば抜け道のようなもの。Amazonの今後の方針により無効化されたり不具合が出たりする恐れもある。

追記:2017/12/24
Amazon Fire HD端末にGoogle Play Storeを入れることの危険性については、セキュリティの専門家の分かりやすい記事があったのでリンクを貼っておきます。Fire HD第5世代のときの話だけど第7世代にも共通する話があるので、やる前に必読。僕はやってから読んでしまったので後の祭り。やっぱり初期化してGoogle Playを消そうか迷い中。
FireタブレットにGoogle Playのインストールをおすすめしない理由

Fire HD 10のダメなところ。音声で操作できるAlexaが使えない。音声入力ボタンも消されている

値段も安く、使い勝手が良いFire HD 10だが、ダメなところもある。音声で操作できるアレクサ(Alexa)が現時点では解放されていないこと。これは非常に残念だ。Fire HD 10はハンズフリーでアレクサが操作できるという記事がググると出てくるがそれを期待して買ってもまだ日本では使えない。それどころかAmazonストアアプリにあるはずのマイクボタンもなく、音声でAmazonの商品を検索することもできない。この機能が表示されていない。Amazon Echoが出たばかりなので、そちらを先に売るためにFire HD 10の機能を制限せざるを得ないのだと推測する。まあFire HD 10でハンズフリーでアレクサを起動できてしまうとEchoを買う理由がなくなっちゃうかもしれないからしょうがない。

デフォルトの音声入力はできなくなっているが、Google Play Storeをインストールして、Googleアプリをインストールすれば音声入力自体はオンにできる。でもそれはAmazonが用意した使い方ではないから微妙なところ。早くAlexa対応しないかな。でも対応してからAmazon EchoシリーズとFire HD 10を同じ部屋に置いたら同時に反応しちゃいそう。

Fire HD 10のダメなところその他

その他のダメな点も書いておこう。

  • 電池の減りが古いiPadよりも早い感じがする。そこそこ持つけど。

  • スタンバイ状態から復帰するとき、ログイン画面に広告が表示されている。でもこれはAmazonキャンペーンアプリからオフにできるから別にいい。

  • 本のタブに持ってないkindle本が表示される。これは人によりメリットでもある。

  • 暗い部屋での自動光量調整機能がイマイチ。自画面の明るさに反応してさらに明るくなって行ったり、逆に画面が暗いと周りが暗くなったと判断してさらに暗くなって行ったりする。これは安いWindows機でも同じことが起こるからセンサーの位置か性能が悪いんだと思う。iPadやiPhoneはこの点が素晴らしく優秀。

  • キーボード入力がiPadの方が上。特にiOS11の数字キーを下フリックで呼び出す機能は便利だ。これに慣れているとFire HDのキーワード入力はしづらく感じる。

  • Simが刺さらないので通信はWi-Fiのみ。GPSもないからiPadよりは出来ることが限られる。

  • ウェブブラウザーがAmazonの「Silk」というブラウザを使うことを求められているので、Amazonアプリストアにブラウザがほぼない。FirefoxやChromeを入れる場合はGooglePlayStoreを別途入れる必要が出てくる。

結論。Fire HD 10は使う用途を絞って本と動画をメインにすれば非常にコスパが高いタブレットだった

そもそも2万円以下のkindle Fire端末と3倍から5倍の価格差があるiPadを比較するのは戦いとしてはフェアじゃないのだが、なぜかFire HD 10の方が勝っている点も多く非常にコスパが高い機種だと言える。
最新の3Dゲームをしたりお絵描きしたりするなら多用途でハイスペックなiPadが最適だが、本や漫画、動画閲覧であればFire HD 10で十分楽しめるし快適だ。データ容量は32GBモデルでもマイクロSDカードを挿せるしSDカードにいろいろなデータを移せるので問題なし。SDカードを使えるのもiPadにはない魅力だ。

もしもFire HD 10(2017)と同じぐらいのスペックと大きさで「防水・テレビチューナー付・Androidタブレット」の方がいい場合は、Huawei(ファーウェイ)の10.1インチタブレットである「MediaPad M3 Lite 10 wp」がいいと思う。地デジフルセグ付きで防水仕様なのでお風呂でもいけそう。でもお値段はFire HD 10の2倍以上するので悩みどころ。




追記:2018年1月19日

Fire HD 10のカバーが期間限定で20パーオフになるキャンペーンをやってました。

www.kanmika.com